薬味や料理にも使われる『大葉』ですが、『しそ』と何が違う?
ふとした疑問ですが、子供に質問され考えこんでしまいました。
一見、同じように見えるけど・・・
という事で、調べてみました。
紫蘇(しそ)とは?
紫蘇(しそ)はシソ科シソ属の植物の総称です。
シソ科の植物は、香りのある植物が多く、食べるというよりは、
香りを楽しんだり、利用したりする事の方が多いと思われます。
皆さんお馴染みの、バジル、ミント、ローズマリー、ラベンダーなどは、
料理の香り付けや、お茶、アロマテラピーなどにも使われます。
紫蘇(しそ)に限っていうと、赤紫蘇と青紫蘇が存在します。
赤紫蘇は、出回る期間が限定されているイメージで、6月~8月に多く出荷され、
梅干しや紅ショウガの色付けに使われたりしますね。
青紫蘇は、年中スーパーで見かけますが、旬は7月~10月が一番多く出荷され、
香味野菜としてや天ぷら等にも使われます。
ちなみに紫蘇(しそ)の栄養素を調べてみました
赤紫蘇独自の栄養素は、アントシアニンの色素の一種の「シソニン」が含まれており、葉が赤色をしています。
シソニンは酸と化合すると赤く染まるので、梅干しを付ける時に利用されます。
抗酸化作用、防腐抗菌効果、アレルギーの症状を軽くするなどの効果が認められている。
漢方薬として、気を落ち着かせる効果があるため、利用される。
青じそは、βカロチンが多く含まれており、抗酸化作用や免疫賦活作用はもちろん、皮膚や粘膜の細胞を正常に働かせる働きがあります。ですから免疫力を高め、がん予防にも効果があると言われてます。
赤じそ・青じそ共通の栄養素としても・・・
豊富なビタミン:他の野菜に比べ豊富に含まれるため、食用としても積極的に摂りたい食材です。
特にビタミンA、ビタミンC、ビタミンEが多く含まれ、ビタミンACE(エース)とも呼ばれます。
ビタミンACEは、強い抗酸化作用があるため夏の紫外線から細胞を守ってくれます。
香りの芳香成分が多い:ぺリアルデヒドと呼ばれる香り成分には、防腐・殺菌作用があります。この成分が生の魚や、夏場に食べる食事の薬味としても良い効果をもたらすんですね。
ぺリアルデヒドには、食欲増進・胃を健康に保つ作用も認められています。
豊富な鉄分・カルシウム:鉄やカルシウムは人にとって必要な成分です。
鉄は貧血に、カルシウムも骨の強化やイライラ防止などに効果があります。
一度に紫蘇を食べる量はそんなに多くないので、参考程度に考えると
いいかも知れません。
『大葉』って?
『しそ』の概要が分かったところで、次に『大葉』は?
『大葉』は、青じその葉っぱの部分を表します。
そう、『しそ(青じそ)』と『大葉』は同じなんです!
そうなんだ~、とは言えなぜ呼び方が違うのでしょうか?
これは、しその中でも『茎』『芽』『葉』を区別するためです。
出荷する際に、茎なのか芽なのか葉なのか混乱しないように、
呼び名を分けたのが由来だと言われています。
『葉』は想像通り、葉っぱの部分ですね。
『芽』はイメージがわかないかも知れませんが、天ぷらにしたり
お刺身のサイドに添えられていたりします。
さかのぼること1960年代に、静岡の生産組合が大阪に青じその葉を出荷する際に
考えられたのが由来のようです。
青じその葉 = 大葉ですが、大葉 = 紫蘇の葉ではないという事ですね(^^;
まとめ
いかがでしたでしょうか。
『しそ』と『大葉』は同じだという事が分かりました。
脇役的な扱いをされてしまう野菜ですが、
栄養面からも積極的に摂りたいですね。
私は大葉(しそ)が大好きなので、きっと食べ続けると思いますが。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。