歌舞伎を初めて観た私の感想!ぜひ押さえておきたいポイント!

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皆さん、歌舞伎の鑑賞ってされた事ありますか~?

日本の伝統芸術の1つですし、聞いた事はあると思いますけど、
なかなかハードルが高い芸術物かと思います。

今回ご縁あって『初めての歌舞伎』を体験して来ました♪

私の感想と初めて行かれる方の参考になれば、と共有していきたいと思います。

歌舞伎とは

歌舞伎は江戸時代から始まったとされています。

元々は『かぶき踊り』が流行した事が発端とされています。
『かぶき』「傾く(かぶく)」という言葉が変化したもので、
常識外れの格好で街を歩き注目される人たちを「かぶき者」と呼んでいました。

当初は女性が始めた歌舞伎だったのですが、時代が流れ「野郎歌舞伎」と言って
男性だけで男役も女役も演じる事になっていったのが、現在の歌舞伎の形です。

すでに400年以上も続いている事からしても、伝統を感じますね。

元々庶民の娯楽だった歌舞伎ですが、なかなか現在では映画を見にいくような
気軽さはありませんよね~。

でも興味が少しでもあるなら、少し前もってポイントを押さえておけば
楽しめると思いますので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

私が観た歌舞伎

歌舞伎座で行われた吉例顔見世大歌舞伎』 夜の部に行ってきました。

譲って頂いたチケットなのもあって、下調べなく行ってしまいました。

これ、本当に残念!後悔しかない!

一日前の私に言えるなら「先に調べておけ!」と言いますね(-_-;)

周りの知人にも歌舞伎に行った事ある人がおりませんでしたので、
有益なアドバイスもいただけませんでした。

歌舞伎座にはホームページもありますので、必ずチェックされてから
行かれる事をオススメします。

まず、歌舞伎には「昼の部」「夜の部」があります。

昼と夜で演目が違いますので、見たい演目を決めてからか、
昼か夜かで決めるかになりますね。

夜の部 演目

1、鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)
菊 畑
中村梅丸改め 初代中村莟玉披露狂言

2、連 獅 子(れんじし) 長唄囃子連中

3、市松小僧の女 三幕五場

内容は上記の物でした。
歌舞伎の演目には大きく分けて、3種類あります。
  1. 時代物:侍たちの世界を描いたもの
  2. 世話物:町人たちの世界を描いたもの
  3. 所作物:セリフがなく踊りが見所のもの

今回のプログラムも、この3種類の演目が組まれています。

「菊畑」が時代物「連獅子」が所作物、「市松小僧の女」が世話物になりますね。

こういうチラシがあり、裏面にあらすじが書いてあります。

読んでいった方がいいですね、時代背景とか何の情報なく観ても、
きっと分からないと思います。

演者さんが誰なのか?というのも前もって分かっていると、
観ていて楽しいと思います。

観劇のお供に、イヤホンガイド字幕ガイドがあります。

場内に受付のカウンターがあるので、そこで申し込めます。

耳にイヤホンをさしておくと、劇の間に説明をしてくれます。

これがあるのとないのとでは、劇の理解度が全然変わるので、
初めての方は特に利用された方がいいですよ。

使用料は700円(一幕見席は500円)かかりますが、無駄にはならないと思います。

 

1、鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)・菊畑

こちらの演目は、中村梅丸改め 初代中村莟玉(かんぎょく)披露狂言でした。

私は存じ上げなかったのですが、中村莟玉さんは8歳から15年の修行の元、
中村家に養子に入られたようです。

今回は奴虎蔵(牛若丸)の役を演じられてましたが、小顔で軽やかなさばきでした。

2、連獅子(れんじし)

長唄囃子連中の演奏のもと、2匹の親子獅子が出て来て、舞を披露されます。

イヤホンガイドで説明されていたのですが、本当の親子共演。

私の中で市川幸四郎さんは、染五郎さんだった頃のイメージが大きいのですが、
すっかり時代は変わっていました。

今は息子さんである染五郎さんが、子獅子を演じられていました。

これが、圧巻!!!

私今回、この演目が一番ヒットでした。

幸四郎さんが親獅子を演じていて、息の根もぴったりで、
2人が揃って気振りを演じる所なんて、息するの忘れてたくらい(^_^;)

気振りはね、染五郎さんの方が若さゆえのキレがありました(個人的な感想です)

ステージで観る染五郎さんは、しっかりした大人に見えましたけど、
後から確認したらまだ中2ですって!

うちの下の子と変わらない・・・

(SNSお借りしました。)

気振りに使われるかぶり物は、ヤクの毛を使用しており、
身長より長く仕立ててあるので、降るのは大変そうでした。

 

3、市松小僧の女 三幕五場

こちらの演目は、セリフのある世話物です。

イヤホンガイドがなくても理解できますので、とっても観覧しやすいです。

どなたにも楽しめる内容となっているのではないでしょうか。

長く演者をされているのが分かる位、演技もしっくりきました。

それにしても女形と呼ばれる役者さんの、お上手なこと。

宝塚の男バージョンとでも言えるのでしょうか(^_^;)

歌舞伎での食事

夜の部だけでも、全部で4時間くらいかかります。

劇の間に30分程の休憩があるので、その間に食事を頂きます。

今回は、チケットにお弁当も付いてきたので、交換してから席で頂きました。

幕の内弁当です。

演目の間に幕が下りるのですが、その間(幕の内)に頂くことから、
『幕の内弁当』と呼ばれるようになったそうです。

歌舞伎座には、お食事を取る場所がたくさんあるので、
ご自由に好きな物を食べにいっても構いませんし、あらかじめ
持参した食べ物を頂いても構いませんが、劇の途中に食べるのは
マナー違反ですのでやめましょう。

席で食べていると、休憩時間が終わる前にゴミを集めにきてくださる
ので、有難かったです。

歌舞伎を観に行く服装

私はこれが一番、気になっていた事でした。

色々と調べても

  • 特に普段着で良い
  • おしゃれして行った方がいい
  • 前の方の席なら特にキチンとした格好で

など色々な意見が見受けられました。

当日は雨が降っていて寒かったので、悩みましたが
ニットのスカートのセットアップを着て行きました。

結果ですね、そこまで気にする事はなかった感じです。

逆にオシャレに着物を着ていらっしゃる方や、着飾っている方もいますが、
普通の服装の方もいらっしゃいました。

とんでもない格好でなければ、問題なさそうです。

一応TPOという言葉もあるように、『場に相応しい格好』
がいいと思います。

例えばですけど、ピアノの発表会に参加する方はドレスを着る事が多いです。

観に行く方も何となくですけど、小ぎれいな格好の人が多いですね。

そんな感じだと思います。

サッカーの観戦に行くのに、スーツでは行きませんよね?

かと言って皆が皆、ユニフォーム着て応援する訳でもありませんし。

歌舞伎であれ、ピアノのリサイタルであれ、会場の雰囲気という物が
あるので、そこに激しくそぐわない格好でなければいいと思いますが、
どうせならファッションも楽しんで行けばいいのではないかな~と、
行ってみて思いました。

チケットの購入方法

まずチケットを自分で買う際も、ネットで購入する事ができます。

チケットを買うならこちら。

歌舞伎のチケットは、値段の設定がありますので、
観たい場所や予算と合わせて選ばれるのがいいですね。

等というのは階を表しています。

広い会場になりますので、色んな場所からご覧いただけます。

ちょっとお値段が高くて手が出せない、という方は、一幕見席がオススメです。

一幕見席は当日チケットを購入できる席で、受付順に番号がもらえます。

時間になると番号順に席に案内される仕組みで、値段も1200~1600円で観れます。

先着順ですので、演目毎に定員が決まっています。

演目によって値段が違うのと、確実に席が確保できるかどうか分からない所が
デメリットではあります。席がないと後ろで立ち見もあります。

一度、気軽に歌舞伎を観てみたい!というのであれば、ご参考に。

その他

歌舞伎座では、お土産を買ったり、ギャラリーもあります。

地下鉄と直結しているので、地下から行くと雨にも濡れないので便利ですね。

夜の部の後にお買い物しようと思っていたら、終演後地下のショップは
閉店してしまっていました。

もし夜の部をご覧になる際は、観劇する前にお土産物を購入される事を
オススメします。

色んなお店が賑わっていて、見ているだけでも楽しかったです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

初めての歌舞伎鑑賞。

私は「楽しかったです!」と言えますね♪

こればっかりは、好みもあるし、面白くないと感じる人もいるでしょう。

宝塚だってアニメだって、好きな人もいれば、興味ない方もいます。

もし歌舞伎を観てみようかな~と感じられたら、

是非前もって調べてから行って下さいね。

何も調べないで行くと???な事が多い世界でした。

どなたかのお役に立てれば幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。